X-ファイル シーズン・フォー DVDコレクターズ・ボックス
???4シーズン目を迎えた『X-ファイル』では、今回も先の2シーズンで確立された神話が広がりと複雑さを増しており、スクリーン上に映える主役2人、FBI特別捜査官フォックス・モルダー(デイビッド・ドゥカブニー)とダナ・スカリー(ジリアン・アンダーソン)の間にロマンチックでおぼろげな、しかし深いきずなを結ばせている。シガレット・スモーキング・マン、アレックス・クライチェック、エイリアン・バウンティ・ハンター、地球規模に拡大するコンソーシャムなどおなじみの顔ぶれに加え、国連のマリタ・コバルービアスやウィルスを媒介するハチなど新たなキャストが加わっている。このシーズンでは、モルダーとスカリーがグローバルフォースに取り囲まれて屈するかに見え、また、モルダーがブラックオイル・ウィルスに感染し、スカリーにはがんが見つかる。副長官のスキナーと、疑いのかかったモルダーの母親が忠誠心を示すが、モルダーとスカリーは真実を追求する過程でお互いに相手だけを信用するようになる。
???常にまばゆいほどの荘厳な神話で始まる1話完結のエピソードは、洗練されたユーモアと気味の悪い超常現象が独特の調和を見せている。「紫煙」では、大衆による陰謀パラノイアのスコープを真似て、ケネディ大統領の暗殺からバッファロー・ビルズがスーパーボールで4連敗したことまで、スモーキング・マンがあらゆる事件に関与していたと示唆している。過去の3シーズンでは、取り組むべき超常現象のリストをすべて究明し切れていないため、シーズン・フォーでは広範囲のトピックを扱っている。目に見えないもの(「P.O.W.」)、過去の人生(「追憶」)、同種繁殖(「ホーム」)、形状変異(「スモール・ポテト」)やゴーレム(「魂のない肉体」)などである。『X-ファイル』は今回も再び稀有なSF作品として観る人を驚かせ、感動を与え、誰しもが持つ懐疑的な部分に共鳴を呼び起こす知的なストーリーを展開している。(Eugene Wei, Amazon.com)