黒川さんの栽培するお米は、食味を左右する「タンパク」という成分が低いのが特徴です。
低タンパクの米は、炊飯した時の粘りの強さが全然違います。モチモチとした強い粘りのご飯は低タンパク米の証です。
タンパク成分の含有量が高くなると、ご飯がかたく、パサパサした感じの粘りのないご飯になってしまいます。
「タンパク」を低く栽培するには、むやみに肥料を使わない事が大切だと言われています。
そうすることによって倒伏しない丈夫な稲が育ち、また、籾数が少なくなるため一粒一粒に養分が行き渡り、食味の良い低タンパクの米が生まれます。
しかし、低タンパクの米を作るため低肥料で栽培すると米の出来高が通常より少なくなり、米収入も当然のことながらその減収分は少なくなります。
しかし、黒川さんはお金の事は気にせず、自分の作った米を食べて下さる消費者のことを最も重視し、「量より質」を大切に考え毎年こだわりの米を栽培しています。
本当に信頼できる一品です。農薬の使用も極力少なく栽培しています。

今年の米ですが、実際に白米を炊いて食べてみた感じでは、例年と変わらない食味の米に仕上がっているようです。
粘りは昨年のものと変わらない、モチモチとしたほどよい良質の粘りがありました。
米質は例年通り少ししっかりとした食感で、炊飯米は噛めば噛むほど口の中に甘みと香りが広がるような感じのお米で、ピカピカと輝くような光沢もありました。
是非一度ご賞味下さい。