【折りたたみ機構】

●ロッキングシステム内蔵フォールディングデバイス
フレームを折りたたむと、自動的にロック状態のまま固定される、「オートマチック・ロッキング・システム」。折りたたみ部を固定する別デバイスが不要で、不意に折りたたみ部が開き、思わぬ事故が発生することを未然に防ぎます。クイックレバーについては、カムのプロフィールを見直し、より少ない力でより強いロッキングパワーを発揮するようにしました。ハンドルポストの折りたたみ部にも同様の機構が採用されます。

【走行性能】

●リアディレイラー（シマノ・カプレオ）
カプレオはラテン語で「小鹿」を意味する、小径車専用のコンポーネント。D11 URBAN CURVでは、リアディレイラーにその「カプレオ」を採用しています。
SUNRACE製のギアセットは、最小11T-最大25T。小径車に不足しがちな走行性能を補い、力強い走りを実現しました。
これによりD11 URBAN CURVは、小径車の利点と、さらには折りたたみ自転車の携帯性、そしてスポーツ車の走行性能を高いレベルでバランスさせているのです。

●CNC加工チェーンホイール
チェーンホイールは高精度な工作機械を使用してCNC加工されています。
外側にはDOPPELGANGER（R)最大となる53T、そして20インチサイズ自転車ではこれもDOPPELGANGER（R)初となるダブル仕様（内側には39T）。素材はフレームと同じアルミニウムながらも、強度と耐摩耗性に優れる高級素材、7075系（超超ジュラルミン）を使用しています。BBセットは密閉率が高く、埃や異物の混入が少ないカセット式です。

●ローフリクション・カラータイヤ
転がり抵抗を極限まで減らすことを目的として、D11 URBAN CURV専用に開発された20×1-1/8インチ・ロードタイヤ。もちろん回転方向の指定があり、最小接地面積で最大のグリップを発揮するように設計されているのです。タイヤカラーは、そのコンセプトカラーを引き立てるホワイトをメインに、サイドウォールにはブラックが入ります。

【快適性能】

●高機能スポーツサドル
サドルには軽量でスポーティなルックスを持つ、新開発サドルを採用。薄いながらも反発率の高いクッションを採用して疲労を低減。テール部はセミスプリット構造とすることで、臀部左右の動きに合わせて効率的に衝撃を吸収します。表面には接触部位にあわせて、ローレット加工、ディンプル加工を設け、滑りを最小限に抑制。シートレールには、ミリ単位でライディングポジションを決定することができるよう、目盛りをプリントしました。もちろん、D11 URBAN CURV専用に開発された専用品です。

●ハイテンスチールフォーク
フォーク素材には引っ張り強度が強く、十分な強度を保ちながら通常のスチールに比べてフレームの厚さを薄くすることが出来る高張力鋼の名前を持つハイテンスチールを採用しています。
強度に優れ、更に独特の「しなり」を持つハイテンスチールが、軽量化、確実なロードインフォメーションに貢献しています。
●マイクロシフト製サムシフター
リヤディレイラーに採用されるシマノ・カプレオを操るシフターには、信頼性の高い「microshift」製を採用。シフトアップ時には電光石火のシフトチェンジが可能なようにショートストロークレバー（ブラック）を、シフトダウン時にはアルミ無垢材のレバーを操作します。シフトの重要性を見直し、シフトレバーのストロークはおろか、シフトミスの無いようにレバーの色や素材を変え、直感的な変速を可能としました。インジケーターも備え、現在のシフトレベルも容易に確認することができます。

【軽量性・メンテナンス性】

●アルミニウムシートポスト
アルミニウム製シートポストには、新しく開発したシートレール保持方法を採用。これにより、確実にシートを固定することが可能になるとともに、部品点数を減らすことで軽量化の達成、整備性の向上、きめ細かなシートポジションの調整、そして何よりもスマートかつ流麗なルックスを持つに至りました。目立つ部分ではないものの、機能、デザイン、整備性。そのどれもが高い次元でバランスしたパーツであり、DOPPELGANGER（R)だからこそ「こだわった」部分なのです。

●アルミニウム製ハンドルバー/ステム
ハンドルステム、ハンドルバーはアルミニウム製。
パーツそのものが軽いことはもちろん、重心センター（グラビティセンター）から遠い所、とくに車体上部に軽量パーツを使用することで、小径車にありがちな「ふらつき」を防止します。
ハンドルなど操作系の軽量化は軽快でダイレクトなハンドリングに貢献。さらには、ハンドル高を従来比5cm低く設計することで、より空気抵抗を少なくした、スポーツライドな乗車が可能となりました。

ハンドルステムには装着されたダイアルにて、工具を使わず簡単に折りたたむことができ、更には自動的にロック状態のまま固定される、「オートマチック・ロッキング・システム」も搭載。
折りたたみ部を固定する別デバイスが不要で、不意に折りたたみ部が開き、思わぬ事故が発生することを未然に防ぎます。

【安全性能・耐久性】

●Vブレーキ
ブレーキは軽量かつメンテナンス性、コントロール性に優れるVブレーキを採用。ブレーキキャリパーは精悍なブラック仕上げとし、キャリパーを固定するフィックスボルトは強度と耐久性に優れるステンレス製としました。
「求められる強度や性能に対応」した素材や品質を持つパーツを使用する、「適材適所」という考え方がここにもあらわれています。

●CNC加工リム
リムのサイド部には、ブレーキシューとの密着性をより高めるCNC加工を施しました。
CNC加工による「グルーブ」がリムとブレーキの密着度を高め、強力なストッピングパワーを発揮します。
リム内部は強度に優れる「ダブルウオール構造」としました。中央部を盛り上げることで「ジャイロ効果」を生み出し、より少ないパワーでより高い回転性を発揮することを目指しています。
スポークには、強度と耐久性に優れるステンレス製（ブラック仕上げ）を採用。スポーク数も平均的な本数より少ない24本とし、軽量化に配慮しています。

●カラーチェーン
駆動力を伝えるチェーンはTAYA製を採用。
TAYA独自のGST1000と呼ぶ合計1,000時間にも及ぶ耐久テストをクリアした、特別なチェーンです。
カラーは車体のイメージ・コンセプトを反映させるために「オレンジ」を使用し、見る者に強烈なインパクトを与えます。

●サンドフィニッシュパーツ
シートポスト、ハンドルステム、ハンドルバーには、「サンドフィニッシュ」を施したパーツを採用しました。
光沢を抑えることで高い質感を表現すると同時に、何かと接触したときについてしまう傷が目立たないようにする効果があります。

【デザイン性】

●インナーチューブ・アルミフレーム
フレーム素材には塑性加工性に優れ、しなやかさをあわせもつ6061系アルミニウム合金を使用。各パイプはTIG溶接を使用して結合され、ブレーキワイヤ・シフトワイヤなどワイヤ類をフレーム内部に収納する「インナーチューブ」構造を採用しています。
高速走行時のワイヤのバタつきや空気抵抗を軽減し、持ち運び時にワイヤの引っ掛かりなどによる不意の破損を防止。
フレームの塗装には高品質なパール塗装を採用し、上塗りにクリア塗装をすることで深い輝きを与えています。

●アノダイズドハブ/ボルト/クイックリリース
ハブとハブボルトにはアルマイト加工を施した、専用品を採用。アルマイトは塗装とは異なり塗料を使用しないために軽量に仕上がり、かつ強力な皮膜を形成することができます。
回転部品だからこそ軽量性にこだわり、しかしD11 URBAN CURVにしかない個性を持たせた重要な部品です。
カラーは「オレンジ」。3次曲面を有し、軽量化のために肉抜きが施されたクイックリリースレバーも同色で仕上げられています。

●メッシュワイヤ
各ワイヤにはメッシュの被膜、そしてその上に透明の被膜を持つスペシャルワイヤを採用。D11 URBAN CURVのイメージにふさわしい、シルバーメッシュを装備させました。

細かい違いではありますが、トータルコーディネートを考え、一つ一つのパーツにこだわりを持って選択しています。
既存の枠にとらわれず、新しい自転車の価値観に挑戦を続けるDOPPELGANGER（R)ならではの装備です。