【安全性能】
●ディスクブレーキ
d2 visceralは、前後のブレーキにメカニカル・ディスクブレーキを装備しています。21段変速という多段化に伴い、要求されるストッピングパワーに対応したものです。前後ハブはディスクブレーキ化に伴い専用品を使用していますが、そのカラーもd2 visceralのために、特別にオレンジのアノダイズド処理が施されます。ディスクローターは前後とも160mm径を、キャリパーにはアルミニウムを採用します。なお、フロントハブの取り付けについては、クイックリリースレバーを採用し、着脱を容易にしています。
●フロントサスペンション
フロントフォークにはZOOM製の大容量のサスペンションを装備。
街中には、歩いている時には気付かないが、自転車で走ってみると初めてわかる多くの段差が存在します。そのような場合、ショックアブソーバー(サスペンション)が装備されていなければ、段差を越えるとき、思わず衝撃に備えて身をこわばらせるかもしれません。
d2 visceralはフロントサスペンションを備えるため、多少の段差であれば気にすることなく、軽快に走りぬけることができます。「ストレスフリー」もd2 visceralの大きな魅力です。そして、このフロントサスペンションフォークは、d2 visceral専用品として、アウターシェル、ピストン、クラウンすべてのカラーがブラックで製造されています。
●アルミニウムパーツ
「アルミ自転車」とはいえど、基準は様々です。ただ単に「アルミ自転車」と表記し、販売を有利にしたいがためにアルミフレームを採用する自転車もあるでしょう。しかし、私たちは、アルミニウムの性質を知りぬいた上で「アルミ」を使用します。たとえば、フレームには柔軟性に富む6061アルミニウムを。クランクなどの強度が要求される個所には鍛造にて製造されたアルミニウムを。そこには「適材適所」という考え方が息づいています。また、車体重量の低減はもちろん、重心を下げ安定した走行を実現させるために、車体上部のパーツ、たとえばアヘッドステム、ハンドルバー、シートポストといった部位にも軽量なアルミニウムを使用しています。さらには、リムやクランクといった、回転部品にもアルミニウムを多用し、回転慣性を低減させ、軽快で衝撃の少ない乗り心地を目指しています。
●カセット式BB
従来の分割式に替え、密閉型の「カセット式」を採用。カセット式は組み立てが容易で製造誤差が出にくく、密閉式であるために組み立て時に異物を噛みにくいばかりか、使用を開始したのちも灰塵などが混入しにくく、長期にわたって高性能を発揮できることが特徴です。また、BBの交換自体も容易であり、整備性にも優れます。目に入る部分ではありませんが、製品の品質、そしてユーザーの利便性を第一義に考え、「そこにユーザーのメリットがあれば、たとえ目に触れない部分であってもコストを投入する」というDOPPELGANGER(R)のポリシーが表れた、こだわりのパーツです。