エマニュエル・ルジェ / ヴォーヌ・ロマネ [2008]
エマニュエル・ルジェは最近非常に線が細くなっていますが、セラーの温度の変化がその酒質に影響を与えているようです。明らかに90年代と比べ極まってきた姿は、もうアンリ・ジャイエの素晴らしかった数年の姿に近づいています。特に素晴らしいのはクロ・パラントです。そのポテンシャルの高さは圧倒的で、若くして飲んでもあまりに物パワーと繊細さに圧倒されます。ちなみにクロ・パラントはエマニュエル・ルジェとメオ・カミュゼ2人しか所有していません。そして村名でさえもその愛らしさと酒質の柔らかさから来る上品な雰囲気に驚くはずです。まさに魅力の固まりといっても良いでしょう。ただ若い時期は線が細く感じる場合もあるのである程度ふくらみがでるまで待った方がよいでしょう。2008年はルジェがブルゴーニュにとって理想的な年といっていたように見事な酸に支えられたワインで大成功を収めています。1?2年寝かせてから飲んでください。【rouge】 【bourgogne】 【ピノ・ノワール100%】【v2008】 【kiwami】