バンジャマン・ルルー / ジュヴレ・シャンベルタン [2008]
バンジャマン・ルルーとの初めての出会いは、ボーヌで昨年飲んだコント・アルマンの2003年のポマールです。たまたま素晴らしいコンディションのワインを飲む機会があったことも非常に助けになっているのですが、あまりにも上質で柔らかく見事な酒質に驚嘆しました。その後コント・アルマンのワインを輸入しているインポーターを探してみましたが、ちょうど日本ではインポーターが決まっていない時期でした。そして彼が2007年にネゴシアンをスタートします。将来畑を買い取ることを目標にビオ・ロジックやビオ・ディナミで生産している栽培家を探し出し最上のネゴシアンをスタートさせたのです。実は2007年は一時日本に輸入されましたが、コンディションが良くないため実際の評判は散々だったようです。私も2003年の彼のワインを飲んだ時にこれは普通のインポーターが入れたのでは意味がないなと思っていました。ラシーヌが輸入するダヴィット・クロワと共にブルゴーニュの新しい可能性をみせてくれる新世代として注目です。2008年を試飲しましたが実に淡くチャーミングでブルゴーニュ好きが求める淡い中に複雑さを醸し出す理想的なワインです。2008年でこれだけの出来映えは驚嘆すると共に今後のヴィンテージにも大きな期待をしたい新人です。【rouge】 【bourgogne】 【ピノ・ノワール100%】 【v2008】 【nature】