Pnyc Roseland New York [DVD] [Import]
???この有名なフィルムは、ニューヨークで行なわれたポーティスヘッド初のライヴ・ギグを記録したもの。同時期に発表された同名アルバムと共に、今やモダン・クラシックと呼ばれている逸品である。まず、コンサート自体が大変な見ものだ。ポーティスヘッド(ジェフ・バーロウ、エイドリアン・アトリー、ベス・ギボンズ、アンディ・スミス)はタバコを吸い、ガムをかみ、レコードをスクラッチするなど、おしなべてヒップな立ち振る舞いを見せる。彼らの周囲では、30人編成のニューヨーク・フィルハーモニー管弦楽団と5人編成のホーン・アンサンブルが自分たちの演奏に専念している。この演奏および記録は、ある意味、スタジオで制作されたポーティスヘッドのアルバムに見事に血を通わせたものと言えるだろう。そして、ライヴ・ギグを記録する際、貧弱な音声・画像では必ずしも充分でないことを証明したのだ。不気味な「All Mine」から名曲「Glory Box」まで、バンド・メンバーとオーケストラが放つエネルギーは、おなじみのチューンに息をのむような切れ味を与える。カメラもコンサートのマジックの一翼を担って、アクションと観客たちの前を優雅にかすめ、この都会的な味わいに満ちたステージから、滑らかでゆったりとしたエッセンスを切り取っていく。(Paul Sullivan, Amazon.com)