Along the Way [DVD] [Import]
???バッド・レリジョンは絶大な影響力を持つパンク・バンドだ。1989年、彼らは大好評だった『Suffer』ツアーの一環としてドイツを訪問。本作『Bad Religion: Along the Way』は、その時の模様を余すところなく伝える作品だ。粗い画質のビデオ映像を随所に散りばめ、日付け違いのステージ記録をつなぎ合わせながら展開していく(同一曲の中でも映像の継ぎはぎが何度となく行われているが、これはリードボーカリストのグレッグ・グラフィンのシャツが何度も変わることから分かる)。
???本作を見て気づくのは、当時すでに10年のキャリアを持ちながらも変化し続けていた彼らが、ここで創造的ピークに達したこと、そしてオリジナル・メンバーが少なくとも3名参加していることだ。ギタリストであり、エピタフ・レコードの創立者としても知られるブレット・ガーヴィッツは、皮肉っぽい陽気さに満ちた「Suffer」を率先して盛り上げ、スマートで茶目っ気あふれる「Doing Time」を強烈なフィードバックの嵐に叩き込む。ステージ・ダイブを敢行したファンたちが冷静なグラフィンの周囲で踊りまくる一方で、バンドは大曲「Latch Key Kids」やポップな味わいの「Along the Way」を展開。これらは、歌詞の重々しさが難点とはいえ、彼らのレパートリー中もっとも印象深いチューンに属するだろう。このDVDでは、曲の合間に3度の中断があり、そこに短いインタビューが挿入される。その中のひとつは、当時博士号を目指していたグラフィンが演奏を教育に例えて語るというものだ。(Tom Keogh, Amazon.com)