アンダーワールド2 エボリューション コレクターズ・エディション [DVD]
???『アンダーワールド・エボリューション』は、2003年に思いがけないヒットを達成した『アンダーグラウンド』の続編だが、よりすぐれたアクション、少しのセックス、そしてより残虐なR指定の暴力シーンで期待に応える。セレーヌを演じるケイト・ベッキンセールは、黒のレザースーツという戦闘服に身を包んで息をのむほど美しく、すべてのゴスのファンの憧れをかき立てる。セレーヌは「死の取引人」の吸血鬼で、「リカン」ことオオカミ男のウィリアム(ブライアン・スティール)が何世紀も前から服役している刑務所から保釈されるのを妨げるべく闘っている。冒頭のアクションたっぷりのシーンによると、ウィリアムと兄弟のマーカス(トニー・カラン)が吸血鬼とオオカミ男の血統を始めた。不死身の父親コルヴィヌス(デレク・ジャコビ)は、何世紀にもわたる両者の間の闘いを目撃してきて、セレーヌ、それに人間と吸血鬼とオオカミ男の混血であるマイケル(スコット・スピードマン)に対し、戦争に終止符を打つよう要求する。戦争が続けられてきた原因は吸血鬼の戦士ビクター(ビル・ナイ)にあり、ビクターがセレーヌを裏切ったことで、「アンダーグラウンド・エボリューション」は家族の復讐という叙事詩になっている。シェークスピア的な恐怖を描こうという大胆な試みだが、脚本(ダニー・マクブライドと、ベッキンセールの夫で前回に続いて監督を務めるレン・ワイズマン)が必要以上に複雑で、登場人物が多すぎ、その全員に血を通わせるだけの細部が描かれていないことが惜しまれる。偉大な作品という目標に挑んだものの失敗した『アンダーワールド・エボリューション』だが、剣術、銃撃戦、CGIによる怪物たちは迫力があり、スピード感あふれるアクション、ホラー・スリラーとしては成功し、「アンダーワールド」シリーズの続行は無駄ではなかったと思わせる。すでにファンのあなたなら見逃せないし、そうでないとしても、『ヴァン・ヘルシング』を超えていることはたしかだ。(Jeff Shannon, Amazon.com)