恐竜・怪鳥の伝説 [DVD]
???かつて富士の西湖に恐竜が今も存在すると主張して非業の死を遂げた父を持つ芹沢(渡瀬恒彦)は、樹海で女性が怪死した事件に興味を覚えて調査を開始。まもなくして西湖では不可解な事件が多発し、次々と人が襲われていく……。『JAWS』など時の動物パニック映画ブームに目をつけた東映が製作したSF映画で、監督は『十七人の忍者』やTV『仮面の忍者赤影』などの倉田準二。ファミリー映画を目指したという割に残酷でどこか大時代的な演出は、やはり当時の東映のセンスを思わせるが、妙に懐かしいところもあるのも事実。特撮はかつて黒澤映画のスタントを担当していたという変わったキャリアを持つ大橋史典で、これまた懐かしいとしか言いようはないが、当時としては7億円という破格の製作費を投じて作られている。海外でも公開され、それなりに外貨を稼いだとのこと。なお、同時上映は実写版『ドカベン』であった。(増當竜也)